最近閉店多くね?


先生しげるくんと東木くんがイヤラシイです!!というわけで昨日はフィルムセンターで白い肌の異常な夜みてしまった。男日照りの長い女だらけ学園にイーストウッドをなげこむという設定だけみればエロ漫画すぎなものの、そこはしげるくんらしく男の浅薄な下衆っぷりと女の残酷さをこれみよがしに描写しまくり。南北戦争で負傷した北軍兵士のイーストウッドを、キノコ狩りしてた女学園(だっけ)の生徒の8歳くらいの少女が助けて学園へ連れ帰ってきてしまって、学園の女たちは南軍側なので最初は拒否ムードなんですけど、学園長であるおばさんがかつて近親相姦関係にあった兄の影をイーストウッドにみてしまってよからぬ妄想に駆られたり、男の性に興味津々すぎな十代の少女(この子がすごい悪女)がイーストウッドにやたらに興味を示したりということでかくまって介抱することになる。当初イーストウッドは紳士的なふるまいをしてるし、その穏やかな態度によって女性達もわりとおとなしく対処してるんですけど、イーストウッドが紳士的なのはあくまでこの女たちとおまんこしたいだけであって、だんだん女たちが勝手すぎるふるまいをしてくると紳士イーストウッドの化けの皮もどんどんはがれてゆくわけです。それもこれも女たちがイーストウッドを独占しようとしすぎなのがそもそもの原因なんですけど、その嫉妬の炎をイーストウッドが甘く見すぎなのも原因ちゃそうですし、結局むじあななのかな。イーストウッドが「いい人ぶっときゃメシは食えるし毎日とっかえひっかえだしでウッヒッヒ」て考えて色目使ってくる女を片っ端から受け入れてほうぼうで「お前だけだよ…」「愛してる」「逃げよう」とか吹きこみまくるんで、そういうふうにされた女としては浮気とかすごくビンカンになるじゃん?そうやって浮気センサーと化した女のすぐちかくでまた別の女に平然とさっきと同じことかましてるわけですよイーストウッドが。それをみてヒドイ…ッ!とか泣きながら走り去るとかならまだいいんですが、男知らずなだけに手加減しらずの十代の子とか、嫉妬のあまりに南軍兵士にイーストウッドを売ろうとしたり、自分からベッドに誘ったくせに(それも「今晩来なきゃ○○してやる」みたいに脅迫して来させる)、学園長にバレたとなるや「ゆ、言うこときかないと殺すって言われて…!ウエェン(嘘泣」とか被害者であるイーストウッドを悪者に仕立てあげる悪魔女っぷりがなんかもうひどすぎて笑えるレベル。学園長は学園長でイーストウッドに直接手は出さないものの、出さないぶん妄想が激しくてこの学園の仕事を永遠にさせてパートナーになってもらうのよ…!とか脳内で勝手にイーストウッドとの人生物語をつくりあげちゃってどんどん支配的になってゆくありさま。そんで十代の悪魔女にいわれるがまま夜のベッドをお供にしてる最中に清純派のおねえさんにバレてしまい、取り乱したおねえさんがなによアタシと結婚するって言っといて!!!この浮気者ー!!!とか修羅場になって、もみ合ううちにイーストウッドが階段からぶち落ちて片足の骨が飛び出るほどの骨折してしまう。朦朧とするイーストウッドを前にうろたえる女たち。ただ学園長だけが家庭の医学みたいの見ながら「切りましょう」とか冷静に言い出して、それは…まずいのでは…とか確たる反論もないままおろおろする女たちを尻目にギコギコやることに。翌日、目を覚ましたイーストウッドが足がないのを知って女たちの身勝手さにブチ切れ(このシーンのすぐ後に最初に助けてくれた8歳くらいの子がイーストウッドに向かって「あたしのこと愛してるっていったじゃない…あれは嘘だったの…?」とか大人の女じみたことを言って泣きだす)、それで逃げてくならまだしもどうにも全員犯さないことには気が済まないらしくて、おまえら全員好きな時に好きなだけ食ってやるからな!とか片足の状態で本音むきだしの乱暴な言動全開になる。その晩は清純派おねえさんがイーストウッドとヤッておちつくんですが、翌日のやけに穏やかな女学園の朝食の席についたにこやかな2人に出された朝食には黒っぽいキノコが…という展開。この朝食の席上がクライマックスなわけですが、なにごともなかったかのように結婚報告をするラブラブな2人をみつめる女学園要員たちの刺すようなどす黒い雰囲気がたまりません。この物語って男女間の力争いという普遍的なテーマを扱っててすごい名作だと思う。つねに男のほうがかるい気持ちで浮気しまくって、漠然とうまくやってけるはずだと女の欲望に対する執念深さをみくびってひどい目にあう的なところとか。男と女って大体いつもコレじゃん。白い肌の異常な夜のイーストウッドの役どころをジャニーズのだれかに置き換えてやったら女のファンのヒステリー具合がわかっておもしろいんじゃないですかね。ファンどもがああいう条件下で「手をだしてもいい」ってなったらマジで映画みたいになると思うよ。ファン連中としてはそういう作品をみるのは非常に居心地の悪い思いをするでしょうが。そもそも白い肌の異常な夜を誠実にリメイクできるほどの精神的・技術的名手な監督さんがいまのポンニにはいないか。ジャニーズが関わるとどうせオリジナルを足で踏みつぶすようなつまらん指導がはいるだろうし。原作に忠実かどうかよりも芸能事務所の配役支配が優先されるような腐った映画づくりが横行してるのって、映画にとって最悪な状況だと思います。映画から作家性がなくなってよかったとか平然と言う幼稚な広告屋なんかいたら最悪にもならあな。名作といわれて歴史に名を刻む作品に作家性がないものなんかあるかアホンダラ。

ところで上記画像は最新のリュウのとジャガビーのです。先月のとりみきさん漫画でジャガビーがやめられないとか書いてあったんで、サンクスで目についたついでに気まぐれに買って夕飯後に味見程度…と開けたが最後、1バケツ食い終えていました。ジャガビーらめぇ要するにファストフードで出るフライドポテトをさくさくにしてあるやつなんですけど、おいものほんわりした甘みにほのかな香ばしさ+かるい食感がたまらない。なるほどとりさんがハマるわけだ。そういうわけでさきほど箱で買ってきました。正直トランス脂肪酸を浴びてるようなものだフフフン。とりさんはバニラアイスクリームのコーヒーがけもお好みとのことだそうですが、バニラアイスに黒蜜ときなこをぶっかける和風編もなかなかにいけます。なをきさん漫画ではSF鑑賞経験についてかいてありましたが、正直宇宙船サジタリウス(なんかスッゲー好きだった)とフォーガットンくらいしかないな。時計じかけのオレンジは小説も映画もどう考えてもちょっと凶暴な純文学にしか思えない。エスエフナノカアレハ。そもそも純文学のじゅんて純喫茶とか純情とかの純と同じ意味なんすか。納得いかん。だれがいつから純なんかつけだしたんだ。ジャンルってけっこう勝手なもんだな。ああー!SFといえばリュウあさりよしとおさんの人類が宇宙で住んだら漫画が妙にリアルでけっこうすきです。ヘタに背景を描き込んだりしないとこもかえってムダなものがぜんぜんないコロニー内の無機質なカンジがでててすごい。雑誌でカールビンソンみてたときもふしぎな雰囲気の人だなーと思ってたけどやっぱすごい人なんだなー。ギャグもののときも今回のみたいなまじめなときも常に目が笑ってなさそう。あと解剖医ハンターもクック船長とのカラミ話で面白いし。悪魔が取り憑いた人を堕落させるために甘い言葉や甘やかすことばかりいうってのは正しいんだろうなあ。なんつーか大切に思ってくれたり本気でつきあう気のある人は相手に甘やかすようなことなんか言わないし、むしろ厳しいふうに聞こえること(=事実)を言うもんだと思う。愛だの感動の涙だのだけしか求めない人はどうだかしりませんけど。大事にすべき人に甘い言葉ばかりささやくのは本来的におかしいことなんですけど、なんだか最近やたらに甘い言葉ばかりならべる宗教団体や政治家とかたくさんいるんですよね。あと夢枕さん原作漫画もストレートに少年漫画入ってて面白いです。あと前から思ってたんですけど、ロボット残党兵って漫画はなんか構成のしかたとか話の支点がどういうわけかアメコミっぽく思えます。女のコキャラの唇の描き方もぽってりしてるし(早川さんの作者もアメコミ好きらしくて一時期ああいう唇の描き方してたけど、ファンからイチャモンついたみたいでやめましたな。たしかにキャラから日本人的かわいさがなくなったふうになっちゃって違和感はあった。なんか唇ひとつ変えるだけでバタくさくなっちゃうもんなんすね)その上男くさいマニアックさがタップシで。宮崎駿がメカいじるおっさんが主役の漫画(題忘れたけどメカいじってばかりいるやつ)描いてたけど、ちょっとあの雰囲気に似てる。あんまり人間が重要じゃない世界観ていうか。ほかのポンニ製漫画みたいにスイスイ読めないふうな描写のしかたですけど、なんかいびつでおもしろい。ぜんぜん違う文化の国をみてるふうなカンジ。そういえばリュウっていつも地元の書店で買うんですけど、今回売り切れててビビりましたよ。売れてんなリュウ。そういえば安永さんは最近の傾向的にどうやらまじめな漫画を描く気なのですか。えー…。瞬発力と爆発力の畳み掛けが持ち味の人が?そもそも芯からオタクだからシリアスやるとセリフ並べただけの作品になりげな気も…。観念していつもどうりスパルタカスノリやってればいいじゃん。ああいうのってシリアス作家には到達できないものなんだし。なんかみんなして神妙なのやりだしちゃってなんだかなー。大野ツトムさんとかさ。まじめな人になりたいんだー。へーんふーん。甘納豆の人は毎度変わらない飄々としたおっさんギャグかげんが安心します。かっぱえびせんコイケヤののりしお。定番てタフじゃないと意外とできないのか。