スパゲチーの店にもいったな

ACの広告老いた母親と息子の電話口での会話のあとに「してますか?ごきげんうかがい」みたいに出るんですけど、ご機嫌伺いって言葉は部下が上司的な存在に対してへつらうふうな時の形容として使うアレで(上司本人にそれ言ったら超イヤミ)、親しい間柄とかあたたかい情景を描こうとしてつかうのはかなりいかれてる気が。AC宣伝で使われてるものを額面通りに受け取ると「けむたい母親でもたまには機嫌とっとけ(その内イイことあるぞ〜」的なトゲのあるものにみえてしたかないんですが。あの宣伝をつくった子が実際に使われてるのを聞いたことがない若い人で、字ヅラだけみて勝手に季節のごあいさつ的なかるいものとして扱っちゃったんだな。ACっていろんなとこの人が寄り集まって道徳的に正しいふうの宣伝ばっかつくってますけど、品行方正さを売りにしてるわりに製作陣は日本語力崩壊してるんですね。漢字流行は所詮表面的なものだったんだなーということがまざまざとわかるもので、まァそういう意味では有意義であったのやもしれません。社会の現状をみせつけた的なところが。

ところで夫人が土人旅から帰ってきてしまったため、昼どきのランチめぐりは再び封印つーことになりますが、せめていない間は食いまくるぅ!とばかりに食べログ等で調査して一応ちょろっと回ることは回りましたけども、なんつーかこう…割烹とか料亭とかのランチってたしかにおいしいんですけど、面白さがなくてガッカリした。10日間限定なら高評価なとこからあたるか!とばかりにいってみたんですけど、ネッツ上で客がいい評価してるとこってたいていランチで1500円とか2000円とかとるとこで、前から書いてますけどランチで1000円超えしたらうまくてあたりまえなんだよ。まーそれなりにうまいんだろうなあと思いながら食べるとそれなりにおいしいんですが、それだけなの。それ以外におどろきとかよろこびがねーのよ。なんていうか…喫茶店とか食堂とかのだすランチがその店ではスタンダードとかふんぱつしてるものだとして、夜が1万円〜とかの店の1000円代ランチってその店でいう底辺なんだよな。食堂が出してるのが(その店のできうるかぎりの)ベストとすると、料亭のランチはこれが切り詰められるギリギリなんです…ッ!(貧乏人を蔑むような目をしながら)みたいなカンジで。とりあえず会社周辺のいったことない店を回ってみたらもうずっと前に「ここはダメだろ」みたいに店構えだけで天然スルーしたとこばっかでゲゲーと思った。とりあえずここは刺身はマジいいもの使ってる(ただし質をよくしてるぶん量はスゲー少ない)し薬味もちゃんとついてくるし、値段なりのおいしさはあるんですが、内装がヘボいっつーかハリボテ感あふれる安っぽさで(特に床の間とか飾ってある絵[日本間に飾るものにベニヤっぽいので額装してあるし])、あのテの料亭風な店ってのは雰囲気とかもぜんぶ味わうものなんじゃねーのかね?あとメニューみたらドリンクのとこに「伊右衛門」とか「黒烏龍茶」とかコンビニで死ぬほど売ってるものが平然と書いてある始末だし(お茶くらいてめえんとこでいれろよ)。高級感ということにいくらなんでも無頓着すぎる。いい食いもんさえ仕入れりゃいいってもんじゃねーだろ。あの店を食い物の質だけで評価してる連中はなんなんだよ。おいらだったらあんなとこに間違っても客人連れてかねえ。なんか食べ物以外はどーでもいいと思ってるのがふんぷんなんだもん。チェーン店料亭って雰囲気。食い物以外に気を使わなすぎで。気を使ってあれならセンス悪すぎる。うんざりしたので次にちょっと遠出してここでたべましたが、いきなり漬け物が3種類(キムチ・柴漬け・ゴボウのきんぴら)でてきたうえ、目玉焼きハンバーグとごはんとみそ汁のほかになぜか小にゅうめんがついてきてさすが無国籍!!とか思ってたら食べ終えるころに杏仁豆腐まで出てきました。名古屋っぽい太っ腹さだった。1・2階とあって2階は埋まってたらしくて1階の鉄板の真ん前でたべましたが、ハンバーグを焼いてる過程もみられるところがちょっとうれしい。食べてる最中ご主人の様子をみつめてたら3回くらい目があってしまいました。おいらがなじむ店って食べ物と雰囲気とが全部合致してるとこが多い気がする。なにかひとつだけが飛び抜けてよかったりとかバランスがおかしい店って居心地があんまよくないんだよな。いい店って全部ガチっとハマってるっつうか。とりあえず量をくいたいときには琴善さんおすすめ。えーとあとここは細くてコシのあるおそば+濃くて辛めのおつゆの店。天ぷらがちょっともったりしてたけどわりとおいしかった。天ぷらはどちらかというとサクサクかるいほうがすきなんですけど、実家でつくる天ぷらが祖母以来「牛乳+卵+小麦粉」の衣なもんだからもったりしてボリュームのあるやつなんですよね。もったり衣を食べつけてる身からするとちょっとほのぼのする味。でもめんつゆちょっとからいです。この蕎麦屋ってちょっと前ちがう名前だったような?「乃」のつく名前じゃなかったっけ。ここはこの値段ならこの味だろうなという味。驚きもがっかりもない至って普通のとこ。特におしかける理由もでてこなそう。ここは以前夫人に連れてかれて知ったとこ。とりあえず餃子ごはんでたんのうしました。キンキン効果ジャージャー麺(だっけ?あのひき肉の)たのむ客が多かったです。すずらん通りの餃子屋とトレードしてほしい。あの大神宮様周辺て昼メシ時にランチをゆったりたのしむためだけの通行止め(そういう名前ついてた)になるのな。もうちと近かったら通うのにー!!
えーとあともうちょっとチラホラいきましたが割愛します。期間限定という念頭のあまりにヤル気がからまわりして満足度が意外と低かったのが悔やまれる。こんどからはむかしからある喫茶系を中心にめぐろうと思いました。

夫人からはエチオピアエピソードをいろいろ聞きまして、部族女性が唇に皿をはめこむのは奴隷として売られないよう(商品価値を下げるために醜くする。ちなみに飲食の際は皿はずしててのびた唇がデレーンとしてるそうです)にする自衛が起源なんだとか、洋服を着てると砂埃で汚くなってしまうから現地の人がほとんど裸なんだとか(汚れた服着てるより裸でビーズつけてたり入れ墨したほうがかっこいい)、現地の女性は背がモデルなんかよりずっと高くてスラリとしてるし、身につけてる装飾品(ビーズ)やペイントのセンスも抜群で超かっこいいとか絶賛してました。コーラの瓶の王冠とかも抵抗なくアクセサリーとして使っちゃうらしい。写真向けると撮られ慣れてるみたいでけっこう強気で交渉してくるんだとか。なんか今回いった地域にはあと数年すると中国が道路をつくってしまうとかで、そうなってしまうと原初的な面白さとかがどんどん損なわれてしまうそうなんで興味のあるかたは早々にみにいったほうがいいそうです(夫人談)。ぜんたい夜中にテントのすぐよこでハアハアいうマントヒヒがいたりしたそうですが、特に危険もなくスムーズにいったそうで。このツアーは客が全員50代以上ばっかだったとか。パワフルだなーだんかいの人。ナイーヴな都会のもやしっ子であるおいらにはとうていムリ。