2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

家に帰るまでがロシアンルーレットです

『悪魔、あるいは悪魔憑きを描いた映画はセックスと切り離せない。 身も蓋もないことを言ってしまえば、肉体を、セックスを、その快楽を、徹底的に抑圧し、あまつさえ罪とみなしてきたキリスト教に対する、あまりにも人間的な闘いこそが悪魔憑き現象の本質だ…

モネの奥さんが死ぬ直前の三角もつれ感はつらいっすね

コブラヴェルデ 緑の蛇(19日。イメージフォーラム)→My Son, My Son, What Have Ye Done→アリスクリードの失踪(ヒューマントラストシネマ渋谷)→パン・ホーチョン、お前は誰だ!?(シアターN)で最初の2本はヘルツォークという監督さん作品ですが、全作みたわけ…

わが根源は森の奥にあり

森と芸術(5月29日。庭園美術館)は木や森が描かれてる西洋の絵画や挿絵を寄せ集めた展で、特におとぎばなしの挿絵なんか描かれてないもんを探すほうがむずかしいホドに木がかならず画面中におさまっている。展示のしょっぱなには大自然のなかで丸裸で暮らして…

社会は我々を憎む

『カナダの冬は長い。雪と氷に閉ざされ、みな暖かい家の中でぬくぬくと過ごす。長い夜を過ごす相手はテレビ。そしてセックスである。清潔で理知的なカナダ人たちは温室の中で静かに狂っていく。実験室の中でスープが煮詰まっていくかのように。そこはビデオ…

怖いのは後悔していないこと

悪の華(8日。イメージフォーラム)は何代か前からどうも殺しに関わってしまう一族の話で、出るキャラ全員が複雑な血縁の間柄なんですけど、これが日本の映画なら怨念だの呪いだのでおどろおどろしい雰囲気になりがちなんですが、シャブロル映画ではキャラたち…

カッセルもミラクニスもポートマンを成長さす為に接してるふうにしかみえんのですけど

ブラックスワン(5日。ヒューマントラストシネマ渋谷)→最後の賭け(イメージフォーラム)→ドリームホーム(シアターN)→ソリタリーマン(えぬ)→アイスピットオンユアグレイブ(えぬ)で、ブラックスワンは母親に溺愛されて育ったバレエダンサーの箱入り娘(ナタリーポ…

「自己正当化のための責任転嫁」つーとミもフタもないな

甘い罠(28日。イメージフォーラム)→森と芸術(29日。庭園美術館)→アジャストメント(シネマサンシャイン)→ソーシャルネットワーク(真文芸坐)→佐藤晃一ポスター(30日。ギンザグラフィックギャラリー)とみてきまして、佐藤晃一ポスターは画面の中央にどん、とひ…

裕木さんの元カレがわりとろくでもなさげな件

レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー公開直前!〜日本とアイスランドでシーシェパードにパンチ!パンチ!パンチ!(31日。阿佐ヶ谷ロフト)はレイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカーとゆう映画に出演している裕木奈江さんから現場の…