ひかえめにするのも人間様の特権です

『「右脳に対応する身体制から発する食欲や性欲などのアナログ的な欲望は、いつか飽和する。だが数量化されたデジタル的な左脳の金銭欲には際限がない。個人や組織が利益だけを追う。リーマン・ショックは、左脳的な思考法一色に染まっていたことが大きな原因。サブプライムローン利用者の資産や収入などの生活状態を考えれば、確率モデルは危険だと直感的に分かるはず。つまり人間への洞察力が足らなかったと言える。』

上記『』内は昨日の日経新聞夕刊11面の西垣通さんインタビューからの抜粋です。夫人からきいてみてみたものですけど、なんかパソコンいじる自体が左脳の働く行動とかで、それにばっかしかかずらってると生身の欲求とか情緒とかが損なわれがちなんだ、とかいう話にサブプライムみたいなどう考えてもヤバいモノに手を出しちゃった専門家連中の情感の欠落っぷりをからめてるんですが、インターネットも2NNとかビプスレとかの人情のからんだアレは書く方も読む方もめちゃめちゃ右脳はたらいてるとは思いますけど、でもそのテの頁なんかいくらでも出てくるんで、その刺激がほしくてもっともっと!!て際限なく求めだしちゃうと簡単な間違いすらも判別できない金融工学のプロみたいに数値上等の左脳人間になってっちゃうってことか。記事の西垣さん談では結論として「感性や情動など生存本能に近い生物的な欲求の充足」=限度を伴う幸福感をもたらす右脳的なことを忘れずに。みたいに書いてますし、やはり過去に滅んだ巨大文明も足ることを知らずに追い求め続けた挙げ句、ものすごい簡単なまちがいすら判別できなくなってちょっとしたミスで取り返しがつかなくなってどん底に落ちたまましぜんになくなっていったのでしょうかね。たしかに欲望ジャンキーは満足することがないから誰かに止めてもらう以外に死しか残されてないしな。やはりインターネットはあらゆる現実的情緒(特に満足感)を奪う機械なのだな。いまさらなくすなんてできないだろうけど。満足しない左脳支配のバカっぽい記録としてそのときのおかねはどこへいっちゃったスレ没落状態スレと不景気だからって安易に戦争するとどうなるかわかるスレとかのせておきます。あそうそう、情緒を奪われてるといえば今朝の朝日新聞の8面に石油成金のリビアは国民生活を豊か(教育&医療がタダ、インフラ完備)にする反面言論統制がムチャクチャ厳しい件とか出てましたけど、強硬手段による共産主義革命って石油みたいな豊満な資源があってはじめて実現されるんですね。でもいくら初代が理想郷をつくっても次の世代にはそんな理想はないからどうなるかわからんしな。いま豊かで平穏なところもそれは石油あってのことだし。理想郷の長期的維持は地球のお恵みがなければ不可能なことなんですかね。与えられるいっぽうで自活能力のあんまし育たない民衆がちょっと悲惨な気もする。国民の人は石油枯れたらどうなるんだろ。受け継がせる技術すら育ってなさそう。豊かに暮らさせてやるんだから文句言ったら拷問処刑(みようによってはリベリオン的世界)ってのも真綿地獄的でヒトとして生きてる気がしねーしな。
朝日ネタでは一昨日の夕刊に虐待者が救いを求めてる記事が載ってましたけど、子供を虐待してしまう要因が経済的困難とか話す相手がいないとかでさ…こういうのってひと昔前みたいに二世代とか三世代が同居してれば回避できそうなことですけど、若い母さんたちは親類との同居よりも我が子を虐待してまで核家族を選択してるが現実なんですよね…まあ親類と同居したからって子育てがラクになる保証なんかないけどさ(むしろもっと大変になるやも)。なんか最近の朝日の記事で配偶者控除は女性の社会進出や自立への足がかりだから大歓迎です!主婦ばかり優遇しやがって!みたいなこと言ってるおんなの人のことが取り上げられてましたけど、まー同じ仕事内容なのに就職とか賃金の性的な理由での差がある場合はどんどん直せばいいとは思いますけど、家におさまって家庭を守り通す人についてまで平等視点から自立してないとか非難するのはどうかと思う。親がそばにいる安心感を子供にもたせて育てる+家庭におさまるってかなりたいへんな仕事だと思うし。身勝手な欲望でハンパに外出て家庭バラバラにするような心根のゆるい人のことじゃなくて、自覚して家庭におさまってるほうの出家ライクなストイックな人のほう。男女平等叫んでるおんなの人はシングルマザーが度重なる苦労の末に経済的・精神的な理由で子供を虐待してしまうことをどう思うだろう。施設つくれとかいうんならそのお金(利用者側・国の財源共)はどうすんですか?平等という名のもとに相互扶助的な昔ながらの自活構造を壊してるような気がしてなんか不安。声高に主張すりゃいいってもんでもない気がする。日本は女性が虐げられてるから改善しろ!とか外国の人権団体がよく罵声浴びせてくるそうですけど、じゃあ男女同権が完璧に実現されてる国では犯罪を犯すシングルマザーなんかまったくいないんですかね。そうでもない(2009年9月9日の「パリのホームレス事情」参照)みたいですがねえ。すべてにおいて厳密に男女平等だの同権だの実施すると底辺にも同じように影響が及んでくる、という現実があぶりでてきているもようですが、これが平等叫んでる人の理想的社会なんですかね。家族間や友人間でも互いに助け合うことなく孤独にさまよう人が街にあふれる光景が。そんだったらむしろ昔の「男は外で働いて女は家を守る」的なほうがまだましな気もするし。ぜんたい男女平等の旗のもとに「やりたいことの為に一方を諦める」ていう潔さを身につけられないわがまま人生がかっこわるいかどうか判別できないおんながひしめいてるような気はしてます。アレもコレもやる忙しい生き様だけがかっこいい人生じゃねえよ。だれになんと言われようとどっしり根を張ってひとつを成し遂げることだってかっこいいよ。そういう女性に育てられてありがたさを身にしみて知ってるおいらからすると、女の生き様に関して平等ばっか持ち出す奴は逆にしっかり芯の通った女や家庭をひどく差別してるようにみえるので書いてみた。同権叫ぶなっていうんじゃなく、平等も時と場合で程度があんだろって話です。