うしろからきたおねえさんに「なんだ女の子か…」とかガッカリされた

『バンダナで顔を隠した野獣のブラザーどもが節分の豆まきのように景気よくマシンガンの弾をばらまき、魚の稚魚並に人の生命は軽い。暴動を誘うかのような重低音のギャングスタラップがうねり、汚らしいスラングや差別語が飛び交い、今日もスーパーマッチョな男たちが誰かをぶん殴り、撃ち殺し、奪い取っている。(「よ! 昨夜はおめえの女房とやったぜ。尻の穴はまあまあだったな。げはははは」といった会話が、この世界では「やあ、こんにちは。お元気ですか?」に相当する)暴力のロマンが凝縮されている。

それにしても過剰な映画だ。真相がジャアアアアアンと馬鹿馬鹿しいほど大仰に明らかになるところなど、「バカなことをクソまじめにやったるで!」という、エルロイイズムがギラギラに漲っている怪作だと思いました。酒と殴打と発砲とカーチェイス! こんな映画がおもしろくないはずがない!! 断じて!!』

上記『』内は深町さんのフェイクシティ評からの抜粋です。『節分の豆まきのように景気よくマシンガンの弾をばらまき』とか痺れる表現が頻出してすばらしいなあ。どっかの人がセガール映画とおなじじゃんか!とか発言してるとのことですが、セガールは映画なんかどうでもいいと思ってるっぽいのに対して、このフェイクシティの作り手は映画が大好きだと思われるところがぜんぜんちがってます。でなきゃ出演者からナニからあそこまでこだわったつくりをしないと思いますし。あとフェイクシティの監督さんが意識的にエルロイの暴力を扱って映像化してるのに対して、セガールは作品ではべつにエルロイとかゴロツキの跋扈する危険きわまりない暴力街を扱ってるわけでもなく、まず映画というものを「売れ筋っぽいネタぶっこんどきゃそこそこ客入るだろ。あとロシア人モデルと濡れ場」みたいな安易なガハハ親父思考による片手間でつくる的精神でしか考えてなくて、それがエルロイの描く腐敗警官と微妙に似たメンタリティなもんで、作品中でテキトーにタマがつきるまでぶちこめ的な表現として出てしまってる(でも映画づくりに興味はないので作品自体はカラッポ)というだけで、似て非なるアレです。エルロイ映画のなかにセガールの影を見いだすのはある意味では正しいんですけど、でも作品的な濃縮度とかこだわりとか、映画づくりの人間としての志がちがいすぎます。
志がちがうといえば「20世紀最高の芸術的違法行為」とか出てましたが、芸術的うんぬんつーより芸術自体そもそも違法行為な気もしますけどね。河原乞食が芸事やって道行く民衆から日銭得てたのも、たぶん支配者諷刺とかをかなりやってたんだろうし。いまは大きな稼ぎを得るために権力者におもねっておとなしく「常識の範囲内ですよ」みたいなフリしてハコの内側でコソコソしてるってだけでさ。みてないとこで舌をだせなくなったらゲージツとして終わりっつうことを教科書にのってる芸術美術だけを過剰崇拝して「芸術とはキレーなもんだ」とか思い込んでるクソどもはわかっていなさすぎです。だからchim↑pomさんたち(いまなんか企んでんのかな。まさかもう終わりじゃねえだろうなあ)が広島でピカ雲をやったときにポンニ民衆らが猛烈な批判をヒステリックに出してたん(2NNでchimpomで検索すべし)ですな。2NNではことあるごとに中国人道徳観なさすぎヤレヤレネタが出ますが、不謹慎行為に対する猛抗議っぷりをみるにつけメンタリティレベルは同じくらいにも思えます。そもそもこの猛抗議ネタはイギリス紳士とおサレフレンチ人がアヘン戦争のどさくさでガメたもんの返せ返さない騒動関連で検索したらでてきたブツで、こういうのはおもしろいので延々とやりつづければいいなあと思います。中国共産党リアルタイムで異国を蹂躙してる(2NNではスレになってないけど何日か前の朝日新聞にそのテの記事があったんでみつかったらのせておきます)くせしていっぽうでは平気で被害者ヅラしだすんだな。なんかさー今回の中国おかんむりだけじゃなく先進国と呼ばれてる国とか、平和な現在の世の中でこんな野蛮なことしてるなんて!みたいにクジラを特別扱いしまくることとかドーブツを食べないこととかがさも「もっとも進んだ思想」みたいに取りざたされて道徳観として当然のように特に白人さんとかが振り回してますけど、シーシェパードだのグリーンピースだのみるにつけ、賛同するひと全員が一見善人ぽくみえる(実際には役に立たない)思想を企業からカネ集めするためにふりかざしてて、これって進んだ思想でもなんでもなく、単に犯罪者じみた奴らが効率のいいカネ集めの方法を見いだしたってだけなんだよなあ。これにケチをつけるやつは「道徳的におかしい」とか「いかれた野蛮人め」といって黙らせることができるという。ポンニ史には犬公方といううんこ野郎がいて民衆がそいつにさんざん苦しめられたことがあるんでそのテのバカな話にはひっかからねえんだよ。ひっかかってる奴もいるようですが。他人のために奉仕するんならまだしも、動物愛護名目の団体のやつらは動物様に奉仕していて人間を敵視してんだぜ。そんな連中に肩入れしたら結果的に自分らの首しめることになるってなんでわからんかね。こいつらが活動してる間に滅んでった生き物ってけっこういるっぽいんですけど、それでも漁師さんたちにいやがらせをし続けてクジラやイルカだけを守った気になって悦に入ってるありさまで、こいつらはほんとは動物を守る気なんかさらさらないんだなとしみじみ思います。
あと中国の景気関連のことみるたんびに人口が多いからってそう簡単に景気が良くなるわけじゃないんだなーといまさら思います。ロシアやブラジルはどうなんだって話になるし(東南アジアってこれからポンニみたいになるのかな?)。国民の大多数のヤル気をガーッと引き出して克つ循環を活発に維持しつづけんのってムズいんだなあ。だからこそ支配者は景気悪くなると戦争みたいな一極集中的プロパガンダで煽ってイッキに解決したくなるんだな。でも戦争関係って破綻要素が多いんで、やっぱどっかの国への過剰な憧れとかを大衆が抱いてるとがむしゃらにがんばったりしやすいかな。戦後のポンニみたいに。そういえば芸術はいかがわしいに決まってるネタにもどしますが、このまえサンジャポ映画芸術つー雑誌おくりびとをワースト1に選んでる件をとりあげて映画芸術編集部まで突撃してました。ガハハ親父ってどこでもすぐ発生するんだなあ。

ところで昨日日記減らす宣言しましたが時事ネタって鮮度が命だし創作のほうでは使えないんだよなーリアルタイムに思ったことって意外と忘れやすいし。やっぱつづけるか。前もちょっと日記中断しようとしたけどなんかモヤモヤがどんどん溜まって結局消えてくだけだったんだよなー。昨日帰宅後に創作のほう再開してみましたが、やったカンジからして日記とは脳的に別腹みたいなふうだったんでふつうにいけるっぽいです。会社のほうが忙しいときは一行とかなるかもですけど。