寄生してるのは警察ですよ。寄生してるので重体なんです

 
『「トゥルーデおばさん」の原話は、グリムに興味を持ったきっかけです。謎めいて不思議な小品で、いろいろな疑問が湧いてくるのです。少女は果たして好奇心だけでトゥルーデおばさんの所へ行ったのだろうか。おばさんはなぜ、少女を丸太ん棒にして暖炉で燃やしてしまったのだろうか。
 それは、少女が魔女として火焙りになることの比喩ではないだろうかと思いました。魔女狩りの古い絵を見ると、火焙りにされる魔女の姿は、まさしく丸太ん棒を立てて燃やしているように見えるのです。つまり、この少女は魔女志願なので、トゥルーデおばさんの所へ弟子入りに行ったのではないのか。そういうわけでこの「トゥルーデおばさん」という作品になりました。』
 
『つまり、いい年こいた大人たちが、幼児の陰茎を触っているわけだ。「ちんこー!」とか叫びながら。日本全国の美しいお姉さんや奥さんやお母さんたちも……。
これは……どう考えてもパチンコなんか打ってる場合じゃない。それを見なきゃ。美しい奥様が幼児の陰茎を優しく撫で撫でしたり、美しいお姉さんが幼児の陰茎を強打したり……そんな素敵な光景が無料で見られるのだから。
興奮して思わず、「ぼ……ぼ……ぼくのともだちんこを……フラッシュさせてみませんか?」なんて声をかけてしまいそうになるのを我慢しながら、鑑賞するのね。ちんこー。』
 
上記『』内は最初のが諸星さんのこれのあとがきからで、次のがSame ShitさんのCRともだちんこの件からです。いっそ機器自体が女体になっててあちこちモミさすったり指を出し入れしたりするCRふたりえっちとかつくればいいのにっていうお話ですか。よくわかります。諸星さんのグリムっぽい漫画は童話好きのツボどころ(突拍子もない展開や唐突に怪しいキャラがでてきて説明もなくそのまま話が進む)をきちんと押さえた上で、ホラー映画のような結末になる等のおとな向けに改変してあるところがたまらん。諸星さんて名前だけは知ってましたが作品はまったく読んでなくて、雰囲気だけで「湿っぽい土俗的恐怖」が持ち味の人なんだろーなーとか思い込んでたんですけど、このグリムっぽい作品集をみるにつけそう単純な人ではないみたいですな。グリムの良さを壊すことなくホラー寄りの話にするとことかすごくうまい。オリジナルでは結末が悪者をこらしめてメデタシとか、姫と主人公が結婚したり呪いがとけたりといった大団円的なオチなんですけど、諸星版では結末でさらにひどいものがでてきちゃったり、あられもない光景が広がって終わったりとマスターズオブホラーで映像化してほしいすぎるオチのものばかりでいかしてます。改変でもこのようにいじる対象の持ち味と何を加えるべきかを熟知してるなら大歓迎ですけど、今日の朝日新聞朝刊の文化特捜隊ていうコーナーが太宰のことだったんですが、太宰映画の脚本てがけた田中って人とか角川さんとかが原作通りに救いのない暗い展開になるのをいやがって明るい展開にすることの意義を語ってやがってさ…。なんで「暗い」のはだめなの?金かけるものは「明るい物語」「希望がもてる話」にしなきゃいけないのかよ。すげえへんな話。そもそも暗いから明るいからとかそういうことじゃなしに、あの展開だからこそ太宰がいいんじゃねーの?「明るくしたい」ってのはより多く売るためだけで原作への敬意なんかみじんもない発想じゃん。暗い話をむりに明るい展開にするバカさかげんはまん読版カフカ(いい話でもなんでもないのに無理矢理人生訓みたいなのつけちゃってさ…カフカ生きてたらぜってー怒るよ)の最悪改変でよくよく味わってるがゆえによくわかります。それは原作レイプだっつーのに。原作者がそういう結末を望んで書いたのに「大衆にみせるものだから明るくすべきだ」みたいな考えってなんなんだ。そこは「原作がなぜその結末でなければならなかったのか」を映画の監督する人が自分なりに料理して、原作者が感じていたであろう暗い恍惚なんかを提示したりするとかの腕のみせどころなんじゃねえの?暗いから明るくしろとか客を幼児とでも思ってんのか。天下の角川がよお。客をドン底に突き落とすのも娯楽だろ。朝日の記事は太宰原作を明るく改悪することへの弁解をさも善行かのようにタレてる連中のセリフ箇所がマジ気色悪い。
そういえば諸星さんのトゥルーデおばさんといっしょに買った食漫これ(元はジャズの人だとか)がかなり面白かったというか、特に食漫はゴラクさん企画の食べるネタオンリーでまるまる1冊という漫画誌で、しかもプロの料理人の話があんまりなくて、本業がまったく別のことしてる人が食べ物に関わるみたいな一般人目線中心の話が多くてなじみやすい。こういう漫画雑誌が定期的にだせるのって世界でもポンニくらいだろうなあ。食漫の一般人目線中心の日常グルメ漫画とかみてると日本人が一億総料理人かのようにみえてきますよ。英訳して売れるかなこれって。ラズウェル細木さんのおつまみの本は残り物でパパッと系じゃなくて、どちらかというとあらかじめ具を買いそろえておいてしっかり作る、みたいなわりと手間かかるモノが多めです。ペコロスとか普段買わないようなもんを料理する「つまみ」ってどうなんかな。まあどれもおいしそうではありますけども、でもやっぱわりと手間も金もかかるふうなのが多いのがちょい気にかかる。このラズウェルさんのと食漫は三省堂の2階のレジ前の食べ物本が集めてあるコーナーでつい買ってしまいましたよ。やるじゃないか!!>三省堂2階!!
あそうそう、くいものネタといえばエースのとなりにいつのまにか焼きそば専門店ができてる上列もできてて、貼ってあったメニューみたら650円とかだったんですけど、それは半額期間中の値段で1,000円からが本来の価格のようです。この店の検索ででてきたほとんどのとこで「のってる具が豪華なだけで焼きそばは普通」+「値段高すぎる」て書かれてますな。肉がごろごろ入ってるからそういう価格ってわかりますけど、650円でもけっこうするなあとか思ったっつーのに焼きそばに1,000円払うのはちょっとなー。しかも「本体の焼きそばが飛び抜けておいしいわけじゃない」つーのはイタイ。肉ごろごろはいってるったってマジで肉食いたかったら肉主体でやってる店にいくし。いろいろトハンパなんですね。なにしろ売りにしてるもんがおいしくないといくらなんか付け合わせてもしょうがないっつーおはなしです。食べてないくせにそこまでいうアレもどうかと思いますが。肉といえば帰路にみかける獣肉をだす店が前々から気になってたり。獣肉検索ではこういうとこ(ここもどうぞ)とか馬肉のお店とか獣肉大好きスレとかいろいろでてきたり。ところで水道橋のマタギのとこはプロレスショップみたいのがいっぱいあるせいか、ゴツい男が闊歩しててラーメン食ったり焼き鳥くったりしてほのぼのしています。あのへんの飲み屋はわりといつでも開いてる店が多いので遅い時間帯とか休日とかにのむ際におすすめです。

ところで本日題はなにそれこわいスレからです。