アザゼルさん最新巻の相撲おちょくり度はそうとうイカスような気が

日曜にやってた町山さん番組は信者の子供を各地で犯した上、口封じにその家族まで犯してしまうという実在の鬼畜神父編でしたが、番組の合間にカソリックの神父が独身でなければいけない理由について町山さんが説明してたんですけど、なんか司祭が死んだ際、その財産を司祭の家族に一切握らせずにカソリック本部が全部ガメられるようにするために4世紀頃に勝手に定められた決めごとだとかで、「神父は独身でなけりゃいけない」とか「女に触れちゃいけない」なんてことはキリストはひとことも言ってないし、聖書にもひとことも書いてないんですって。でまあ町山さん番組で取り上げられた鬼畜ペド神父みたいな人はアメリカのカソリック教会にはわんさといるらしくて、その被害に遭いつづける人がもうずーっと増え続けてるそうです。もうさーヒトとして生まれた者に必ず備わってる欲望を否定するみたいなムリのある決めごとはさっさと廃止したらどうか。キリストが推奨してないんだから続ける意味ねーじゃん。なんでこんなバカ規定にかじりついてんの?一生苦しむような被害者を生み出し続けてまで従わなきゃいけない決めごとなのかね。実母がこの鬼畜神父編をよこからチラみててつぶやいてたんですけど、神父さんはいろんな人から悩みを相談される立場の人なのに、女性との関わりや結婚生活についてなにも経験ができないっていうのはおかしいわよねーとのことです。つーかさー男の欲望をこういうふうに不自然に禁じるとちいさい子供を犯してまわらないと気が済まないような変質者がたくさん生み出されることになるんですね。なんという人体実験。日本の漫画を諸悪の根源扱いする以前にてめえらのフトコロ向き合えっての。規制規制って世の中良くしようとしてんじゃなくて臭いモノにフタして回ってるだけじゃねえか。欲求を禁じて見ないフリしたり、口を閉ざしてなにもないフリするのってマジで世の中をどんどん悪くしていくものですね。どうして事実をあるがままに認めることができないんでしょうか。逃げたり避けることでどんどん物事が歪んでく。洋泉社の殺人ムックが福島県から有害指定受けた件とかいじめ動画の公開を放置してた会社が有罪判決受けるとか、理不尽なことをみえる形にする人たちを悪者呼ばわりするのはどう考えてもまちがってる。みせないことが善だって?そんなわけないだろ。みせなくして解決することなんかひとつもない。みえなくすることのが害悪だよ。どんな規模であろうと権力が発生した場所では「みせなくする」が善行とされてしまうものなのですねえ。教会といい学校といい。そうして腐ってるとも気づかずに腐乱した箇所を指して「これこそが善だ正義だ」とのたまうわけだ。キリストが生きてたら神父になんか間違ってもならないだろうし、権力をたもつために腐ってる箇所を善と吹聴してまわってる連中は神父とは名乗っていようとあの世ではキリストと同じ場所にはぜんぜん行けないでしょうね。なぜなら今キリストが生きていれば教会に仇なす存在になるに決まってるからです。まちがってることを間違ってるって言うからこそキリストなんだろ。ちなみに上記画像はこれので今月のサイコーの1コマです。

日曜はCD ART66(枝香庵)→すべて彼女のために(ヒューマントラストシネマ有楽町)→渇き(ヒューマントラストシネマ有楽町)とみまして、渇きは神父として職務を全うしきれない罪悪感から生きる気力を失いつつある神父のソンガンホが、死ぬ気で志願した致死率の高いウィルス実験を施されたものの生還し、奇跡の人とばかりにもてはやされるものの人血を飲まなければ再びウィルスが活性化してしまう体質になっていたという話。ソンガンホは病院で入院者を勇気づけるような神父仕事をしていて、その際にある家族と出会う。いい年の息子とかれを溺愛する母(息子の屁のニオイを嗅いで「胃腸炎のにおいだね」とか言いだす)、それに幼い頃に孤児として引き取られて以来、母子の世話をずっとさせられてきたくたびれた女。この女は神父であるソンガンホに、自分は長いこと母子から虐げられてきたと打明けるんですけど、劇中ではさしてひどい目にあう様子はなくて、ただ同じ生活の繰り返しに倦んでいるふうな光景が映し出される。このくたびれた女とソンガンホは互いの欲望を満たしたいがために爛れた関係に陥るわけですが、女のほうはソンガンホと情を交わすよりも非日常を味わいたい欲求のほうが強いようで、後半に吸血鬼化すると堅実な吸血鬼生活を送ろうとするガンホを尻目になりふりかまわず暴れるふうな行動をし始めたりする。ソンガンホは吸血鬼化する前からうじうじと方向を決めかねた挙げ句、トハンパに手を出しては物事を悪化させるふうな性格のままで、対する女のほうは吸血鬼になるいなや欲望に忠実に生きるようになってくあたりが対照的でした。ラストの岩壁のシーンでも生きようとする女(生きてると世界中に死をばらまくことになる)と死のうとするソンガンホ(自分らが死ぬことで多くの命が助かる=「死」こそが善で生)のそれぞれのどん欲さがむきだしにされますが、最終的にハラくくった女のほうが観念して証みたいな物を持ち出して来るところがちょっとほのぼのしました。しかしビョンホンが出るとなるとおばさんが殺到するのに、ソンガンホなせいかガラガラでした。ガンホかっけーよ?いやマジで。

すべて彼女のためには風邪ぎみなアレで前半だいぶ寝てしまったんですけど、後半のスリリングなとこはちゃんとみれました。ごくふつうのご家庭の奥さんが殺人犯として逮捕された上懲役20年喰らわされてしまい、ちいさい子供と共に残された夫が一念発起して犯罪に人生のすべてを注ぎ込む話。犯罪とゆーか奥さん奪還という目的のために着々と計画を練りつつすこしずつ前進してくふうの展開で、でも犯罪に関してはまるでシロートなので痛い失敗をいくつもくぐりぬけるわけです。このテの計画にはどうしても裏稼業の人と関わる必要がでてきて、そうなるとお金もどんどん必要になってくるので、いつもの稼ぎだけでは足りなくなった挙げ句手を出したらいけない世界の人をド派手にヤッてしまったり、そしてそれが原因で尻尾をつかまれかかったりとラストのドキドキになだれこんでゆきます。役柄上では一般人ということでしたが、主人公の夫さんはちょっといかついかんじでみようによっては裏稼業にもみえなくはないので、もっとこう裏世界とはどうやっても関係ない弱虫親父的なナヨナヨした風貌の俳優さんだったら犯罪してる中のハラハラ感がさらにでてきたやも。Mr.オクレみたいな。しかし売人とかってでかい組織につながってそうな気がするんですけど、そこらへんの心配はないのかしら。ポリには面割れてるからそういうつながりがあったら一発でわかっちゃう。あと主人公のちいさい息子さんがやけに聞き分けがよすぎるあたりがちょっと気になったかな。見方によってはかえってリアルなのかもしれん(忙しげな父親に気をつかって感情抑えてるとか)けど。