地獄への道は善意で舗装されている

さも鑑賞物が子供に犯罪をさせるかのように決めつけたうえでそういった描写のモノを相手の話も聞かずに消し去ろうとするおとなが続出する昨今ですが、これはよくよく考えると規制や排除を訴えれば訴えるほどに人間の本性には一致団結して対立する相手を叩き潰すのが大好きな性質が備わっていることを立証していくことになりますなぁ。努力・友情・勝利を掲げたジャンプ等の熱血少年漫画が大人気を博していたこともその証だし、悪い方面では一部の人の言動をさも国全体で言ってるかのようにさわぎたてる下品な風説煽り(黒人になりたい人もいるよ)なんかはその心理を狙ってのことだろうし、なにより自民党だの愛護団体だのアグネスだの、ナチじみた差別主義者連中が漫画をいっさい読んでないはずにも関わらず相手を殲滅することに血道あげてるってことは、つまり人間には誰しもそのような残虐な性質が生まれつき備わっているという事実を証明するようなものですわねえ。漫画が映画がゲームが人間を「残虐に」仕立て上げるって?ふざけんじゃねえ。残虐な性質なのはいったいどっちなんだよ。漫画はおろか本もろくに読まずに残虐行為かどうかすら判別がつかない自称善人と、いろんなものを読んでなにがいけないことかをよく認識してる子供とではいったいどっちが危険だというのか。
子供とエロの件に関しては「正しい性教育をしてえげつないものでもシャレとして受けとめられるような知的人間を育てましょう」という方向の意見がまったくといっていいほど出ないのがなんかなあ。まあ中にはバカをしでかす子供もけっこういるでしょうから、そんなら売り場を「子供禁止」て書いたピンク色のカーテンで仕切ればいいよ。そういえば唐沢なをきさんの漫画で息子の描いたエロ漫画みてイキリたった両親が子づくりしだす話がありましたけど、ああいうふうに少子化に貢献した例だして規制ばっか叫ぶバカを言いくるめられないすかねえ。とりあえず真っ赤になってるイノセの人の主張は手塚治虫を極悪人扱いしてた論調とまったく同じなのでまともに聞いてたら将来的にバカをみるというのと、あと自民党が漫画潰しに邁進するのはリアルタイム老人票しか必要としていないからですって。若者や日本なんざどうなったっていいとか思ってんだな。人口ふやすことに熱心にならないのもうなずける。とりあえず話し合いもせずに相手を潰すようなことをすればするほど残虐な性質の証明となってゆきますので、注意深く連中の言動を伺ってゆく&記録してゆくが吉。

本日題は山本さんとこにあったお言葉です。