アグネスや自民党が守るとぬかしてる漫画好きの子供たち集まれー!

『マンガは、子どもたちに寄り添うカウンターカルチャー(対抗文化)です。大人の権威や文化が軽んじてきたもの、うさん臭く思ってきた領域に突進するのが持ち味。そして、子供の性や欲望は、読者の自意識や生き方と深く関わる問題として、マンガが追求すべき大きなテーマになりました。そこに規制がかかることは、マンガ表現が窮屈になるだけでなく、文化としての根っこが失われる恐れがある。
 性の現実そのものが、特に女性にとっては、暴力性と不可分なものですし、男性にとっては過剰に享楽的なこともあるでしょう。親御さんたちの、自分の子どもは、なるべくそういうものに触れさせたくない、無垢なままで、というお気持ちは分かります。でも、汚れた、危険な現実にフタをして、全く触れさせないのが、子どもたちにとっていいこととは思えないのです。
 多くの子は、禁止するとよけいに読もうとするものです。しかし、もっと恐ろしいのは、荒くれた現実を知らず、18歳まで無菌状態でいて、いきなり汚濁の中に放り込まれることです。性や暴力の問題は、被害者や加害者の口から学ぶことが難しい。現実に体験したら、それこそ大変!虚構の形を通してでも、知っておくことが大切です。
 「風と木の詩」は、お母さんが「これは、あなたにはまだ早すぎるから読んじゃだめよ」と軽く釘を刺しつつ、手に届くところに置いておく。娘さんは背伸びをしている自覚を持って、こっそりと読む、そういう伝わり方が理想です。
(中略)現状が十分かどうかの議論はあるにしても、すでに規制はあって、成人向けとされた本は子どもたちの目に触れないよう売り場を変えたり、帯を付けたり、発行部数を制限したり、工夫はしているのです。』(2010年4月9日の朝日新聞13面の争論の竹宮さん談より抜粋)
 
深町さん経由の人命救助もせず野次馬根性まるだしにしてる人々は野次馬中の自分の姿を客観的に考えることができてない人なので、映画や漫画といった創作物で同じ行動してるキャラをみたり、または自分が同じ目に遭って心底イヤな気持ちをもったりしないかぎりは「そういうことをすることが下品かどうか」を永遠に理解することはないと思われます。事故にまきこまれるほうの人になってはじめてわかるより、創作物でさまざまな人間模様をみておいたほうが生きる上でためになるはガチ。
朝日のアグネス談で『(凄惨な描写のある漫画を読んだ子供が)虐待や暴力を受け入れ喜ばなくてはいけないと思い込む誤ったしつけ効果を招く恐れがある』ていう部分があるけど、なんだかこの表現からするとチビッコが虐待や暴力描写のある作品をむりやり読まされて「良い行為だと思え」とか誰かから強制されてるかのように思えるような言い方ですが、言論弾圧真っ最中の中国だの中東のテロリスト教育じゃあるまいし、暴力描写のある作品よんで「喜ばなきゃいけないんだ」なんて思う奴がいるか?そういう作品は子供が自分の意志で選択して読んでるんじゃ?暴力や虐待描写のある作品みてどう思うかなんて、子供だろうと大人だろうと個人の勝手ですけど、しっかり育てられた人はどんなものみてもそれをまねしようなんて思いませんよ。良心がちゃんと育ってるから。そういうものをたくさん読んで育ってきた人ほど「漫画の中にあるようなことをやったらどうなるか」という想像力や思考力がたっぷり培われてるから、ひどい描写ほどそう簡単にまねないと思いますけどねえ。つーかアグネスが「暴力虐待描写の作品よんだガキは全員凶悪犯罪者になるからかわいそう」とか決めつけてんのって、つまり日本の親御さんたちをバカにしてるってこと?てめえのガキに良心すら持たせられないような養育しかできない堕落した親しかいないってこと?あと日本のチビッコは全員なにも考えらんねえ白痴ってことですか?エロ漫画にせよ暴力モノにせよ、問題になってるのはたしかガキどもがてめえのこづかいで書店でそのテの漫画を買っちゃうってことでしたよね。てことはガキどもには自分のなかに渦巻く暴力的・エロ的なものを理解しようとする高度な思考能力があるってことではないのですかね?
アグネスの主張はどうも『「(アグネスや自民党からした)ひどいこと」についていっさい目の当たりにしたことのない子供』こそが最上の存在っていう考えから派生してるように思う。アグネスさ、あんたほんとに「虐待」や「暴力」描写のある漫画作品をちゃんと読んだことあるの?あんたの読んだ作品がどれかしらないけど、虐待や暴力を礼賛するだけの作品ってそう多くはないと思うんだけど。たとえエロ漫画でも多くは物語中での抑揚装置のひとつとして機能してることのが多いよ。すくなくともアグネスよりはいろんなの読んでるのでそれについては自信をもって断言できる。
「漫画はこうでなければいけない」「あれを描いてはいけない」「あれを読んではいけない」「あれをみたらこう思わなくてはいけない」「あれを読んでるような人間は悪人だ」
こういう主張が公然とまかりとおる国が「平和」な「民主主義の国」なのだと思いますか。ポルポトは民衆に笑うことや学ぶことを禁じた。ナチはユダヤ人すべてを悪とした。ポルポトもナチも自分こそは正義と思っていたからだ。人間の自然な感情を否定するものはなんであろうと独裁であり弾圧である。公に「良し」と決められている以外の感情もすべて、描くことや鑑賞することが許される社会こそが民主国家である。何人たりともいかな理由であろうと、それは破壊されてはならない。「個人の好き嫌い」を国家の決めごとにしちゃいけない。というわけで京都府知事の山田啓二自民党公明党やアグネスチャンと同様に偏った乏しい文化意識しかないうんこです。漫画自体ろくろくよんでないそこらのおっさんに、いきなりエログロの極地みたいのみせたら拒否反応するに決まってて、そうやって政治権力の座にいる人たちの無知を利用して動員しようとしてるあたり、イノセにしろイシハラにしろ汚い連中だとつくづく思います。門外漢にルール決めさせんなって。あんたらがやってるのってサッカーのルールもろくにしらないのに一部の暴力行為だけみて激怒してフィールドまでしゃしゃり出てきてる素人のおばさんと同じだぜ。

以下の件は何度も書いてるけど何度でも書く。

どんなにひどい内容でも存在を否定されていい創作物はこの世にひとつもありません。なぜならそれを「つくりだす側」も「求める側」もまごうことなく私たちと同じ人間であって、ひとつでも否定すれば「そのような不穏な要素が人間の内奥に存在していない(=その要素をもってる人間は悪だ」という空論を認めることになってしまいます。人間はさまざまな要素が混沌と絡み合ってできているものであり、多様性を認めるということは、すなわち人に備わったすべてをひとつ残らず認めるということです。
「おまえの心に備わった感情はこの世にあってはならない」という決めつけがいかに傲慢であるか、そして個人の好き嫌いで創作物そのものの存在が否定されたり違法とされるようなばかげた事態が2度と起きないよう、ゆるぎない創作物保護法を定めなければならないと思う。この件でギャーギャー騒いでるアグネスについては日本人ですらなく、出身国では指導者批判もろくにできない言論弾圧が行われているにも関わらず『日本が「ロリコン」大国の汚名を着せられてはたまらない』などとさも日本人であるかのように振るまって創作物の弾圧を煽っている。人種がどうこうみたいなことは言いたくないけど、アグネスに限っては「ひどい描写があるから」と一部性癖者をまるで悪魔かのように公に言いふらす魔女狩り的行動がちょっとゆるせないので言及せずにいれませんでした。どうして故郷である中国では活動しないんですかね。ひどい目にあって苦しんでる人がたくさんいるのに。こういう人に踊らされる政治家には国政に関わってほしくない。

アグネスに関してはカワイソーがってるガキどもと漫画についての対話すら決してしないのが謎。ガキをバカにしてんのかね。とりあえずさーアグネスに子供の性を扱ったこれとかこれとかの漫画作品をよませていったいどういう評をひねりだすかみてみたいものですね。どっかの雑誌の人さ、アグネスが拒否できないようにそのテの漫画の感想いわせる仕事させてみてよ。リンクした作品よんで激怒したり拒否しかしなかったらアグネスが日本の漫画と日本の子供についてどうこういう権利のない読解力と感性ゼロの脳無しだってことがよくわかると思うし。アグネス的にはどんな漫画ならOKなのかねー。アグネスや自民党のジジイ連中の文化知識度をまるはだかにしてやる的な企画がありゃいいのにな。「ひどいものはみせない」って凄惨描写のある作品たくさんみて育ってきた子供がいまたくさん立派なおとなになってるっつーのに。どうやって育ったらこんな現実直視しない魔女狩るバカになるんだろう。
上記画像はひろぶろさん経由のここのです。