綾小路きみまろさんを見習いたまえ!!

『入場券に「写真撮影厳禁。違反した場合は退場。ラジオ局もテレビ局も入場不許可」と印刷され、イベントのホームページにも「写真を撮る者があった場合、ムラカミはただちに催しを中止する」と書かれていたため、開演前の会場には気のせいか緊張した空気が漂っていた。村上氏の肖像写真の印象と、マラソンをしているという情報、そして何よりも作品のスタイルから、若作りで軽快、明るくて開放的というイメージを抱いていた聴衆は、多少とまどっていたようだった。』(2010年9月9日朝日新聞夕刊6面「デンマーク村上春樹氏を招いて 明確な像結び好評」長島要一先生文より抜粋)
 
『少し前の作品ですが、作家の村上春樹氏が、いくつかの工場を訪問した工場訪問記のなかで、カツラ会社のアデランスを訪問した様子を書いているので、少し引用してみます。

「かつらというのは非常に得意な商品なんです、とアデランスの広報担当者は言う。
何が特異かというと「クチコミがまったくない」ということである。
たとえば「俺のコレ、かつらなんだけどさ、ほら、ベリベリ・・・・・・ね、わからないでしょ?よくできてんだよね」と友だちに言ってまわるような人はまずいない。よくできたかつらをつけている人はだいたいがそれを秘密にしていて、まわりに髪が薄い人がいても「××にしなさい。××のかつらはよくできているから」と勧めたりはしないものだ。じっと黙っている。
「こういう横のつながりがない商品って、あまり他に例がないんです」と担当者は言うが、言われてみればたしかにそのとおりという気がする。」
(「日出ずる国の工場」 村上春樹安西水丸著 新潮文庫 1987年)』(■カツラ会社の選び方、カツラの選び方より抜粋)
 
『もうひとりの主人公、青豆(女性)は、
いわゆるステディな恋人とするような普通のセックスライフが送れず、
たまに無性にしたくなったときだけ、狩りに出かけて、
好みの禿げかかった中年男性とゆきずりの一夜を過ごす。

物語の中で一番最初にする男性の、ハゲについての青豆の心理描写?
がおもしろくて笑いました。
ハゲに対して、なにか恨みでもあるのか?
BOOK2でもそこは明らかにならないような気がするけど、
どうだろう。。

尊敬する夏石鈴子さんが新解さんシリーズの中でも言っていたけれど、
ハゲの人に対して、「ハゲ似合ってますね」とは言えない空気があるのはなぜでしょうか。
でも、絶対に「ハゲ」という髪型が似合っている人はいます!
でも、ハゲがいる場所で「ハゲ」に対する話題は禁物だし、
ハゲに対して「ハゲてますね」と、切り出すことはできない。

とりあえず触れてはいけない領域として、据え置かれる。
何かの拍子に、本人が堂々と自分の「ハゲ」について触れるまで、
それは解かれることはない。
だから、ハゲの人はなるべくその壁をさっさと自分から
壊してほしいと願ってしまいます。

そしてカツラの人はとくに、堂々とカミングアウトしてほしいです。
あのね、みんな知ってますよ。

私は、別にカツラの人を攻めたり非難したりはしないけれど、
どう考えても不自然な髪形になっていれば、それは他のどんな
髪型と同様「おかしい」と思う。
まぁ、でも、本人が、ハゲをさらすより、ばればれのカツラを
かぶった方がいいと信じているのだから仕方ない。
髪型やメイクや服装って、とてもセンシティブで
人がとやかく言って、そうそう変わるものじゃない。』(ほん読も!2009年08月24日1Q84 BOOK1/村上春樹より抜粋)

村上春樹さんの著作はさっぱりよんでないんですけど、国民的人気ということもあってハルキ=いけすかない度100%がおいら人生中にてながらく横ばいだったんですが、今回の長島先生(アンデルセン記事以来のGJ!)のデンマーク報告中で記述された、
 ハゲを厳重警備で隠す
という、真の金持ちでケツの穴の小ささが針の穴レベルの人間だけができる荒技によってハルキへのいけすかない度がなんと50%までイッキに押し下げられました。ハルキのハゲにすこしも触れないよう緊張で張りつめる数百人のデンマーク人たち…。記事に掲載してあるちっさいハルキ写真からしてもうのっけヅラがわかるんですよ。それというのもここがポイントなんですけど、顔面上部のデコ部分の生え際が全然みえず、克つかぶさってる毛髪がすこし浮いてる場合十中八九のっけています。

しかし金持ちにかぎってなぜあののっける型のすごくわかりやすいアレを選択するんですかね?だって湯水のようにカネがあるんだから、人前でるときだけ高級植毛することだってできるはずでしょ?逆にだれにでもわかるようなブツを選択することで暗にメッセージを醸し出してるんですかね。ねえ、ぼくハゲだよ…?わかってる…?みたいなおくゆかしい。こうなったらもうオヅラハゲアキさんとの2大のっけハゲ対談をとくダネ!で景気よく放映してもらいたいものです。でなければ東スポさん(←上から3番目の記事参照)に再びE仕事をお願いするほかあるまい。
    コラハルキ記事たのんだぜ東スポさん!
参考サイト:【再生】ヤバッ!村上春樹が禿げてきたよ!!【喪失】