非常時には勤勉さが命とりになるかもしれない件


少年2人が先生に対して必死こいて山へ逃げるようゆってたのに、それ無視して学校のあるとこより低いとこへ避難させて全員死んじゃった件について子供らの親御さんとかが自治体を訴える旨昨日の夕方の日テレニュースでやってたけども、間違った判断しちゃった先生たちてのはなにも殺そうとしてその判断をしたわけじゃないんだよね。マイケルジャクソン当人に乞われるままヤク与えてたら殺人者になっちゃった医師の件なんかもちょっと似てる感じ。ナニが言いたいかというと非常時にマニュアルに従いすぎて取り返しのつかない事態に陥ってしまう件仕事中毒人間は業務遂行以外眼中にない件と根が同じなのかもしれない。間違った判断しちゃったヒトてのはおそらく責任感の強い真面目なヒトで「非常事態=冷静さ至上=マニュアルを冷徹に実行!」て回路だけが異様に活性化されてしまって、もはやそれしか考えられない心理状態になってたんじゃないのかな。上記画像にでてる小咄じゃないけど、なんかねえ、仕事熱心なヒトには道徳や宗教なんて何の意味もないみたいなんだよ。「仕事を効率良くこなせる人」こそが彼らにとっての世界の中心であって、そこから外れる者や外れさそうとする者はなんであろうとすべて「害悪」でしかないみたいなの。経営者や指導者にとっては物凄くありがたい人材だろうね。平穏な状況下ならばそんなふうに余計なこと考えずにひたすら勤務に邁進するのはむしろいいことだよ。でも、突発的な災害や事故なんかが起きた際にもその精神を発動させたままでいると、日常のロボット的勤勉さでもって非常事態をも切り抜けようとしてしまいがちになって、結果的に「災害時に於ける正しい判断」ができなくなってしまうんじゃなかろうか。人命が関わった時ほど「仕事人間の冷静さ」を捨てる訓練をするようにして臨機応変な判断がとっさにできるふうにしとかないと、なんだかマジメさんほど「うろたえたくない=冷血」心理が起動しちゃって、マニュアルどおりに振る舞うことしかできなくなっちゃうぽいよ。津波で大事なヒトを失った方々としては間違っちゃった人を悪者に仕立て上げたいのだろうけども、ここでいちばん大事なのは彼らがどうしてそういう行動をするに至ったかを知る(+そうならないよう知らしめる)ことであって、彼らを悪者視して糾弾したところで場当たり的に鬱屈発散にはなるだろうけども、解決からは遠ざかってしまうと思う。災害時に必要なのは勤勉さや冷静さよりも、なりふりかまわず安全なとこへ逃げる動物的な嗅覚や勘なんじゃなかろうか。