なぜ皆のようにふつうに生きられないの?

スーパーカラマーゾフブラザーズさんとこのエロ漫画に於けるブラジャー描写率の低さについては女性エロ漫画屋さんのが下着をよく描く件とかはたしかにガチ。関谷あさみさんもあの作風からしてたぶん女性だと思う(快楽天で連載中のツインテールとかのああいう寸止め的展開描写はおんなだからこそいいところで止めておけるんだと思う。男の場合こころのちんぽが耐えきれず最後まで描かずにいられない)。つうか男子は基本的にまんこやおっぱい等の御本尊に興味があるのであって、下着はあくまで情感を醸し出すためのナイスなおまけであってイチゴ杏仁ソフト(←この店の真ん中に苺がのったパイみたいのウマー)に於けるウエハーのようなものでしかないです。対する女子にとって下着は本来的には実用性(ビーチク浮き出るのでしかたなく)&「男をたらしこむ」という戦のための武具ではあるんですが、それ以前にデザイン自体を好んでいるお気に入りのアクセサリー的意識のほうが根強かったりして、思い入れは確実に男子よりも濃く深い。だから裸描写→まず下着だろ的なベクトルが漫画にも色濃くあらわれるわけですな。男子は裸描写→おっぱいもむ(orまんこいじる)ベクトル。そういえば鬼ノ仁さんはあくまでまんこにしか興味がないとのことで(ご本人に直接聞いたのでガチ。ロフトプラスワンでな)、漫画でもおまんこは強迫的なほどいじり放題(ただし鬼畜度は最近かなり薄れた)なのにチチの描写はまったくといっていいほどありません。エド時代の人的な意識(春画にはまんこちんこ描写はあってもチチいじる描写がまったくない)という点からすれば鬼ノさんは意外に古風な人なのかもな。

昨日は天使の眼、野獣の街(シネマライズ)→13日の金曜日(シネパトス)→フェイクシティある男のルール(みゆき座)で、ちょっと13金前にシネパトスの近所にあるとこでメシを済ませてからのぞんだわけですが(銀座の表通りにある食い物屋って大抵1品1,480円とかそれは定食の他にデザートやアルコールを注文したときの総価格だろ的なナメた価格があたりまえのようについててまったく反吐が出ますが、そこいくとシネパトスの裏あたりはちょっと安心する。あと日比谷のガード下のとこ。いっそ銀座のオサレ地帯は全部陥没してシネパトスと日比谷がつながってあそこだけが銀座と呼ばれるようになってしまえばいいのに)、そこでイチゴ杏仁ソフト食ったら前々からこういう添え物ウエハースが大好物だったことがすかさずよぎったんで、アレ食べたさに検索してみたら同じように思った方続出しているようで当のウエハーに関してもたやすく見つかりました。コレコレ!!ウエハーとひとくちにいってもこういう層になってなんかはさんであるタイプのじゃなくて三角形のサクサクっとしたほのかに甘いやつだよ!!ウエハースっつーよりどっちかっつーとゴーフルを濃縮したふうというかヨックモックの高級クッキーみたいなカンジの。正直いって100円増しでもEからあれを10枚くらい差してほしいと常々願います。メニューにアイスクリームがあるお店は今後から店内に「ウエハーおかわり1枚30円」とか貼るように。ウエハー検索ではほかにウエハースの元祖はキリストの肉な件とか銀座のアイス名所とか出てきた。
肝心の映画ネタですがフェイクシティはエルロイの警官汚職もの(「汚職警官」だと雰囲気的に個人がやってる、みたいなふうにみえるんでここはあくまで「警官汚職」と記載)で警察・法務関係者必見のハードな内容ですが、あの邦題は観賞後ならピタリ内容を言い当てるってわかって納得いきますけど、映画みてない人があの「フェイクシティ」て題みてもどういう映画だかさっぱりわからないじゃんか。「警官」「刑事」関係の字ヅラいれたほうがそっちの客ひっぱれたんじゃないんすかね。いっそシンプルに「キアヌリーブスのダーティコップ」とかのがいけた気もする。テレ東くさいか。洋画がポンニで公開されるときに「だれそれの○○」とか「の」で人名とつなぐ邦題がつくときって大抵バカコメディものだったりするしな。なにしろ内容的には少女を拉致監禁してる悪いやつに武器売買をもちかけて、取引時にわざとどうしようもない骨董品みたいなブツをもってきてキレさす→キアヌぶん殴られて車(発信器付き)ごとブツ奪われる→アジト判明→キアヌがことあるごとにミニボトルのウォッカあおりながら(当然飲酒運転シーンももりだくさんです)単身そいつらのアジトに乗り込んでドアあけると同時にドムドム皆殺してく→家をさぐると監禁されてる少女発見というスジで、やりかたがまずすぎる(犯罪者とはいえ無抵抗の相手を皆殺し)ものの、このキアヌの所属するとこでは事件が解決したことのほうを重んじるので、大事の前の小事だからといわんばかりにマズイ部分をどんどんかるく握りつぶす。それがまるで正義であるかのように。踏み込んだら相手が発砲してきたのでこちらも撃った。正当防衛である。報告書に記されたことこそがここでは事実となる。そのことを知りながらも当然と思い込んでいるキアヌの前に、それはひどく間違っている、お前はひどい差別物だとくってかかるひとりの黒人警官がいて、そいつは人事部の奴と最近やたら懇意にしていてなにやらキアヌについていろいろチクっているらしいことが判明する。これから昇進しようというときに、とトサカにきたキアヌはウォッカのミニボトルをあおりつつ非番の黒人警官がスーパーにはいっていくところをみつけ、拳に皮ベルトをきつめに巻き付けて思い知らせてやるべくスーパーへ入ろうとすると、あきらかに強盗スタイルの黒人二人組が車で乗り付けてきて、偶然にも事件発生現場に居合わせたことを悟るキアヌ。殴る気も失せスーパーにいる黒人警官に知らせようと一足はやくスーパーに走り入るが、お見舞いしにきたと思った黒人警官がキアヌを返り討ちしようと床に叩き付け、次の瞬間スーパーに押し込んできた強盗二人組にその黒人警官の人が機関銃でハチの巣にされる。どうにか物陰にかくれたキアヌは応戦しようと銃を放つが、ハチの巣にされてる最中の黒人警官の人に当たってしまう。そうこうしてるうちに強盗は退散し、呆然と黒人警官の人をみとるキアヌ。自分の所属する刑事チームの人やキアヌの刑事としての育ての親的な存在であるボスのウィテカーが現場にくると、キアヌの放った弾丸もスーパーの監視カメラ映像も握りつぶすという。有能な正義の味方をこの世界に居させるために。目前で警官が殺されたというのに誰も犯人を探そうとはしない。おまけに死んだ相手は自分がいちばん憎んでいた相手で、それは署内のだれもが知っている。いま握りつぶしてしまえばもはや正義の味方としての自分を脅かすものはだれもいなくなる…。だれもが握りつぶすことこそ、平穏であることこそが正義と信じている。そうして汚職によって今まで地位をさんざん保ってきたキアヌなのに、いまや彼だけが、殺されたひとりの警官の無念を痛いほど感じていた。この背後には何があるのか。あの黒人警官は偶然殺されただけなのか。この事件をまかされた若い刑事を巻き込んで黒人警官をハチの巣にした二人組を洗い出していく…。この手法がまたこれまでやってきたとおぼしき問答無用な無法者的ムチャなやりかたでガンガン調査にあたるわけです。質問もしてないのにいきなり電話帳でタコ殴り(灰皿とかの硬いものだと1回のダメージが大きすぎて何回もやると死んじゃって拷問にならないので、この場合は適度な堅さで弾力のあるもの=分厚い雑誌とか袋入りのオレンジ数個とかがベスト)とか凶悪でしたし、あと走って逃げてる奴にパイプ椅子をぶん投げてぶつけるとことか普通のアクション映画ではみられないような反則技もけっこうあった(あのシーンみて昨今のアクション映画は反則技みたいなのをやってないんだなと気づいた。本来ああいう反則技こそがアクション映画のみどころなのにね)。結局どんな大義名分目的があろうと人をないがしろにしつづけるもんはろくでもないという真実があぶり出される昔ながらのアレなお話ですが、いろいろ悪いシーンがみれてよかったです。そしてキアヌは意外にダーティ白人役がしっくりきててよかった。なんかエルロイの白んぼ警官モノって映像にする際はわりと顔立ちキレー目の俳優がやると映えるもんですな。キアヌがあんなに汚ねえ野郎の役がハマるとは思わなくてうれしい誤算だった。地球を滅ぼしにきた宇宙人とか意味わかんない役やるとあのボーッとした雰囲気が強調されすぎてカラッポにみえちゃうんで、かえって顔だちと反するような役柄のが活きるのかもなあ。あとよく売られてるちっこいボトルの酒ってああいうふうに使うんですな。なんか使い方はじめてみた。ぜんたい警官というのは訓練を受けたゴロツキに過ぎないという事実がものすごくよく把握できる秀逸な映画です。特に警官たちのチンピラ感はエルロイならではのリアルさで。ちなみに本日題は汚職勧告を受け入れず真実を手にするために逆らってしまったキアヌに彼女が放ったセリフです。この映画で「普通に生きろ」は「悪に染まって耳目塞げ」の意味ですよ。
天使の眼、野獣の街はトーさん関連で。トーさん系列の映画って同じ俳優を使い回してるせいかどことなく内輪受け感が充満してるような感じでハマる人はドップシはまるだろうな。犯罪者の尾行追跡担当の女性新米刑事とベテラン刑事のサイモンヤム(エグザイルで金玉撃たれて血まみれになってたイヤったらしいボス役の人)が強盗団を追うスジ。トーさん映画でものを食うデブ役で出てるラムシュっつー人が強盗団の一員でいつもなんか食ってるんですが、食うものを買う際のスーパーの監視カメラとカードで足がついてアジトを探り出すことに。今作は撃ち合いとかアクションとかよりも監視することが中心に据えられてて、相手に悟られないよう付け回したり探りをいれたりする地味な探偵業務みたいなものがおスキな方むけのです。でもトー組映画だけにラストあたりでサイモンヤムがらみのみょうにエモーショナルな展開とかなったりします。サイモンヤムはこう爽やかなリーダーとかよりも爬虫類じみた粘着質の悪役とかのが変態性が光ってE気がする。実際にも裸写真集とか出すようなナルシストらしいし。今「ナルシスト」って字面出てくるまで3分くらい「エクソシスト」とか「エキゾチズム」とかいろいろ似たっぽいのがよぎりまくってこまった。強盗団は扱いのむずかしい貴金属宝飾品とかを奪いますが、売る先も犯罪一味がやってりゃ安泰だよなーと感心した。税務署とかきたときに仕入れ先とか怪しまれないのかなあ。
13金はなんかジェイソン独り身が耐えられないのかな的な設定でした。ゾンビさんのハロウィンもそんなカンジのだったな。リメイクするとそういうエモーショナルなのにせざるをえないのかねえ。