かーさんがいうーそーゆー髪はヘンだと死のー(by空耳)

昨日の朝日新聞このネタ(こんなネタこんなスレもあるよ)がのってましたけど、防腐剤とかの薬品あるなしでの違いもたしかめたのかね。飲酒っていうけどワインやビールだけなのか?焼酎や日本酒や紹興酒やブランデーはどうなんだ。防腐剤入りのワインのむととたんに鼻水がダラダラ出始めるんで、防腐剤いりのは前々からカラダにはよくないんだろうなとは思ってはいた。ワインわりと好きですが、防腐剤なしのがあんまし手に入らないんでこまる。そういえば昨日実父が開けたばかりの樽から注いだとかいう防腐剤なしワインを教会からもらってきてましたけど、あのそっけなさ(ほんのり渋め)というか、出回ってるワインみたいな商売的に媚びまくったわかりやすい甘さや辛さじゃないとこがいちばんスキ。ああいうのならいつでものみたいんですけど。鼻水でないし。

昨日はダイアナの選択(シネスイッチ)→パッセンジャーズ(みゆき座)→ダウト(しね)。いつものことですが今日もネタオチバレバレ進行なのでヤな人は読まないように。パッセンジャーズは自分が死んでることに気づかない(というか信じようとしない)霊が自分は死んでることに気づいて納得するまでの話。シックスセンスの霊能者の少年がいないバージョンつうか、なんか地縛霊目線で物語が進行してく映画。最初カウンセラーのアンハサウェイ(すごい美人なのになぜか色気がぜんぜんなくありませんかこの人?半裸みせてもエロくないっつうかさ…)のもとに飛行機事故にあった人たちの精神面を世話してほしいって依頼がきてハサウェイがそこまで赴くんですけど、そんなメンドいことせずにあんたら全員死んでるんだよ!ちょっと車にひかれてみろよ!みたいに言えばいいじゃん?なにあのまわりくどさは?あと現実世界の物体(ヨットや車)を動かせるのもよくわからない。あれはすでに大霊界のブツってことなの?そうじゃなければものすごいポルターガイスト現象が起こりまくってることになりますが。ダイアナの選択は死ぬ直前の人の回想オチで。その回想が過去じゃなく未来なとこが夢オチとおなじような風味。前情報なにもなしにみてるとこの話は銃撃事件の生き残りのほうのその後の人生のことなのかなーと思うんですが、それにしては物事の原因(主人公の娘が自分と同じようにグレはじめるのは何が原因なのかとか)がいまいちハッキリ描かれないし、でもそれは妄想なので設定や展開に限度があるっていうのが一応ラストまでみればわかるんですけども…でもこんだけのことを殺される直前に考えれるかなーと思ってしまう。なんか見終えたあとも話がよくわかんなくて実はパンフのあらすじよんであらためて理解してたり。結局アレですかね、たとえ主人公が生き残ったとしても愛されない恐怖を抱え続けてるせいでろくな人生にならないだろうからじゃあアタシ死にます!てことですか。そんなら銃つきつけられた一瞬の妄想のなかでその精神の傷みを克服しちゃう展開のが映画としてはおもしろいのでは。なんかミもフタもなさすぎる。アタシってロクでもない死のう…みたいなふうで。ただビッチが悲観して犠牲になるだけの映画っつうか。乱射するほうもさんざん殺しといて今さらひとりだけ殺すっていうのがよくわからんし。あと主人公と仲良くなる子はお行儀良すぎる。
ダウトはフィリップシーモアホフマンの悪っぷりにメリルストリープが右往左往する映画なのだとばかり思ってたらわりとそういうカンジだったりして。メリルストリープが食事中のおしゃべりや文明の利器(ボールペンとか)の使用をいっさい許さない超カタブツで、ホフマンが司教と酒のみながらデブ親子の話でゲタゲタ笑ったりタバコもスパスパやるようなおおらかな神父で、ある黒人の生徒に親身になっているところを目撃したメリルストリープが下っ端シスター(魔法にかけられての胸毛をさわるお姫様)からの報告も手伝ってすわペド!とばかりに真っ赤になってホフマン糾弾&追放に尽力する話。一応ふたりが中心ではあるんですけど、中庸的位置である下っ端シスターが純粋すぎるがゆえになにごともいちいち信じてしまってオロオロなります。いちばんイイ人なのこの人くらいです。あのポワーンとした持ち味がすんごいピッタシ。でホフマンがペドかどうか、ヤッてんのかヤッてないのかは最後まではっきりしないんですけど、なんか黒人少年の母さんのうちの子はもともとちょっとホモっぽいんでほっといてください!(この時代に黒人でホモだと殺されて当たり前らしい)というお話からしてちょっとなんかあるくさいんですけど、でもなんか総合して考えるだにホフマンが強要したとかではなくてむしろ助けてあげてる、みたいなふうなのでこの件はほじくりかえさないほうが皆が幸せでいられるっぽいんですけど、メリルストリープからしたら悪魔すぎるんでほじくりかえした挙げ句ホフマンを追求しないとどーしても気が済まない。推測なんですけど、メリルストリープは以前にもほかの教会で信者や侍者の少年にエロいことを強要してた神父を挙げたことがあって、それは被害者の子供のほうが助けを必要としてたとかでその過去の記憶が根強くあるからこそ「ペドは全部悪魔の所業」て思い込んでるんじゃないんすかね。今回のホフマンのいる教会でのことは当事者はだれも助けてもらいたいとは思ってなくて、むしろそっとしといたほうが事態がよくなるかもしれないのに、メリルストリープはそこらへんの案配を考えることができないでペドに死を!とばかりにホフマンと対立する。そういえばキリスト教がむかし黄金の国からジャングルの奥地まで世界の隅々まで布教してまわったってのを今聞くとうまいこと洗脳してまわっちゃって…みたいなふうに思えますけど、なんというか教育が行き渡ってない貧しい国で歯止めがきかないほど紛争が続いてるようなところではかえってキリスト教がはいることで教育と道徳規範がいっぺんにもちこまれることになって、微々たるものであろうと一応抑止のための思考が根付くことになるものでそれはそれでアリだと思う(人殺しを止めるための思想のない地域ではそういう介入がかえって有効)んですが、だからといっていまアメリカでハバきかせてる原理主義みたいなキリスト教の思想だけが正しいのだからほかは全部潰せみたいなのはファシズムとなんら変わらないバカな考えで、要するに時と場合と程度をうまいこと使い分けないと思想ひとつが大量殺戮兵器にも平和の礎にもなりうるものです。なにごとも案配が必須っていう。ダウトにもどしますが、ストリープ扮するシスターは自分がルールとばかりに人に対する厳しい締め付けを容赦なく行うんですが、それは長年人間(人というのはスキあらばだらける)をみてきた上での経験に裏打ちされて行ってることであって、その規律の厳しさは人間がまっとうに育つ上ではぜったい必要なものでたしかに大事ではあるんですが、ストリープの場合それを過剰に大事にしすぎるがあまりに規律を押し付ける必要のないものにまでがんじがらめにしてしまうありさまで、そこらへんが顕著なのが劇中のストリープのセリフで、神のちからを行うためだったら悪魔にもなります!みたいな本末転倒なのがあるんですが、神の規範より自分のこだわりを優先させる時点でもうシスターとしては失格なような気もするしな。なにしろ今作のメリルストリープのシスターみたいな人こそ知的障害者さんたちの性処理のことなどを学ぶと吉なんでしょうな。前にナックルズでもたしか毒舌な車椅子の人の目撃談としてそういうネタ載ってましたけど、暴れそうになった池沼を養護院の職員がフェラチオして出すもの出さしておちつかせてたとか。養護施設戦場すぎる。