ムラタクでる映画ってトランアンユン監督なのな…。

ワイエスかー!とばかりにいそいそフロはいってテレビの前きたらまんまと放映中止でナニー!!テレ東〜!!!!とかトサカにきた前回ですが、それが突然今日放映にまわされたとはつゆしらず…つうかよりによって仕事で遅くなった日にやるかテレ東…。ケツ局みられないさだめだったのか。さだめといえば最新のリュウ唐沢なをきさんの漫画で、みるたんびになぜか同じシーンにばかりぶちあたる自分だけのシンクロニシティなテレビ放映作品について書いてありましたけど、そういえば昨日日テレでやってたダイハード2はテレビ放映版みるたんびに(最初から通しでみることがあんましなくて、途中で気づいてチャンネルまわしたり仕事とか映画とかで遅くなって帰宅してチャンネルまわすとかそういうシチュエーションなことが多い)なぜかコックピットに手榴弾投げ込まれたマクレーンが緊急脱出シートでズキューンてぶっとぶシーンのとこからなんだよなーいつもいつも。そこからクライマックスの燃料引火大団円までみて納得して床につくわけですが、なぜかいつもそこでといえば昨日仕事後にチェイサーを再度みてきたんですけど、それというのも前回みた際実はシングルマザーさんが縛られて頭部をノミでガツンガツンやられるシーンまでぐっすり寝てしまってまして、それでも衝撃的な画ヅラが畳み掛けてきたもんだから面白くみたことはたしかなんですけど、主人公の設定とかがいまいちわからなかった(その日の日記もわかるとこしか書いてないし)んでいくらなんでもこれはということでです。あの凶暴な丸顔の主人公ってデリヘルの元締めで、雇ってる女の子たちにたびたび逃げられて商売アガッたりな状態だからこそ風邪で臥せってたシングルマザーの人に無理矢理仕事させる展開になってたのね。元々この人が刑事辞めたのも相棒が売春婦から上納金巻き上げるようなことしてた罪をかぶったから(だっけ)で、そんならデカなんざやめてマジでやってやるよとばかりに本当に売春の元締めをやってるんだけど、儲けばかり追い求めるあまりに結果的に被害者をつくりだす側になってしまって、ああまでなりふりかまわずシングルマザーの人を探しまわるのは最初こそ「貴重な働き手を連れ戻す」だったんだろうけど、中盤から(特にシングルマザーの人の娘と行動するようになってから)は自分がまだ法の側としての心意気をもっている、法を煩わせたり敵対する側にはなっていないということを古巣である警察だけじゃなく自分に対して証明するためにもがむしゃらに猟奇犯のアジトを探しまわってたのかなーとちょっと思いました。ラストあたりに猟奇犯のアジトをつきとめて流血沙汰になるところは主人公が「俺はこいつの側(犯罪者)なんかじゃない」と証明するために殺しまでいかざるをえなかったふうにもみえる。それまでにも主人公は元刑事の勘を活かして自分なりに血眼で探しだそうとするんですけど、そのたんびに解決を目指してるはずの法の側が自分らのメンツや手順のためだけに主人公の足引っ張ったり妨害したりして解決からどんどん遠ざかっていくあたり「犯罪者をお縄にすることで犯罪者の側からもがき出ようとしてる人を法の側が出させないように道をふさいでる」みたいな図式で。その警察は警察で犯罪者には人権などないと断言するかのような暴行を平気で加えるあたりは犯罪者の暴力性と大差ないかんじにも見えますし。 猟奇犯の供述が二転三転するのに業を煮やした警察が呼んだ精神分析医も、動機を引き出すためとはいえかなり乱暴なものいいでシビれました。勃たないってみてもないのになんでわかる?って聞かれて「こんなやつらはみんなそうだ」とか本人目の前にして言い出すカウンセラーの男っぷりたまらん。猟奇犯が立ち上がって近づいてこようとしたら慌てもせず「座れ」て命令する胆のすわりっぷり。たいてい学者だの精神系医師だのが出るときってなよなよして気弱なカンジな人な場合が多いんですけど、チェイサーに出るカウンセラーは元ヤクザとしか思えないようなドスのききっぷりです。あとシングルマザーの娘さんが泣くシーンの声が聞こえないところとか、商店でシングルマザーが金槌で殴り殺されるとこの静かな演出とか、なんかこの監督さんはいろいろ巧い人ですな。どの人の役柄もピッタシな上キャラ立ちしまくっててわかりやすいし。主人公の人はそうとう粗暴なのになんか愛嬌があってイカス。
とりあえずデリヘル業者にパイプ椅子お見舞いするシーンはまちがいなく爽快でした。やっぱ問題の多い国のほうがおもしろい映画がいっぱいつくられるものですね。あそうそう、なぜかいつもそこでといえばのつづきなんですけど、冒頭のシーンからしばらくはみれたんですけど、シングルマザーの人と猟奇犯の人が会うシーンだけまた寝てしまったらしくて、目を覚ましたとこがまた頭部をノミでガツンガツンやられるシーンだった。どうもあのへんのリズムで寝てしまう人らしい>自分。