見終えたお客さんたちが口々に「いい映画だったー」て言ってた>インビクタス

『まあずっと海の美しい映像が続いたので「海をゴミや産業廃棄物で汚すな!」みたいなのはまだ分かるんですよ。
でも、この映画では人間のやる「漁」も悪いことのように描くんですね。
え、なんで?
俺はイルカがイワシをガブガブいくのも、人が魚を獲るのも基本的には変わらないと思うんですけど……。
敢えて批判するポイントがあるとしたら不必要な乱獲とかだと思うんですが、批判の矛先は漁の残酷さに向いてるんですね。
巻き網漁とか、捕鯨(でました!)がいかにも残酷で悪いことのように描かれるんです。
でも、残酷だろうがなんだろうが、人間だって捕食者である以上、他のいきものを殺さなくちゃならない。それを悪いことのように考えるのは傲慢だと思うんですね。
そう、この映画に込められた環境保護のメッセージはいちいち傲慢なんですよ。
例えば「自然界の生態系は完全に調和が取れてるのに、人間だけが動物を絶滅させたりしてそれを壊そうとしてる」みたいな大ウソを平気で主張するわけです。
そりゃ人間の文明や活動は生態系に大きな影響を与えます。でも野生動物のふるまいだって、常に生態系を変化させてるんですよ? 完全に調和して淘汰圧のなくなった生態系は「死んだ」生態系といってもいい。
"人間だって自然の一部だから生態系には干渉する、でも、人間には知性があるからどこまでが妥当かを考えられる。"
俺はこれが環境問題を考える上での1の1だと思います。人間も自然の一部だとしたうえで、人間中心に考えるべきなんですね。だって俺たち人間だもの、みつを。
なのにこの映画では、いきなり巻き網漁や捕鯨を「残酷だよね〜」とかいって悪者扱い。正直、何様だと思いますよ。
あと、細かいとこだけど、ナレーションで「人間は自然と和解できる」とかいったりね。
和解ってなんだよ!
この辺からも自分たちを神様とでも思ってるような傲慢さを感じるんですね。』

昨日はサロゲート(渋東シネタワー)→金瓶梅(ライズX)→オーシャンズ(渋東シネタワー)→インビクタス(シネパレス)とみまして、上記『』内は罪山さんのオーシャンズの件から抜粋したモノ。ほんとはオーシャンズの時間はパラノーマルアクティビティをみる予定だったんですが、例によって最初に組んだ時間に間に合わず予定ガタガタに→組み直したらつなぎにみれるのがオーシャンズだった(トゥーホの日で千円ポッキリだったし)てだけなんですが、それにしてもひさびさに金かえせと思わせてくれた作品で>オーシャンズ。罪山さんも書いてるように、カワイソーとか言ってられっかー!ワシャ飢えとるんじゃああああといわんばかりに容赦のない捕食シーン(特に海鳥の弾丸海突入よかった)を撮ってる前半はいいんですよ。動物映像は残虐シーンこそが売りだし(ひと昔前はそのテのシーンだけしかないことが動物映画の売りだったりした)。なのに後半になると「自然の美しさ」みたいな映像ばっか流れはじめてなんかつまんねーなー…とウトウトしだしたら漁師さんの映像が流れて、挙句に「諸悪の根源は人間(特にアジア人)」みたいな論理を掲げ始めてはぁ…?となって美形の白人少年にパンして終了してやがんの。えーと、要するに「工場排水たれ流し=悪」ってことで海の生物のために全世界の工場(=生産活動)をいますぐなくせっていう意味で、「漁業=悪」ってことでアジア全域の漁村を潰してまわれ、俺たちが食べてる魚以外の変わった魚はかわいそうだから獲るんじゃねえっていうことでしょうか。あと罪山さんによるとあのサメのヒレだけ切り取って胴体を海中に捨てるシーンについてはサメ自体もつくりものな上、あれ全部演出なんですってね。どうりでじゃんじゃん血が出てるのに肉食魚や小魚たちが1匹もいないわけだ(ヒレだけを切ったのにエラから血がでてるのもよくわからなかったな)。海中で大量の血がでてたらニオイ嗅ぎ付けて魚がどんどん集まってくると思うよ。つーか「必要な1部分だけ切り取ってほかは捨てる漁」の件てオフィス北極星のマグロ漁訴訟の話でも出てきましたけど、そういう船ってマジにいるんですかね?ふつうに考えたらカマボコの材料にもできるだろうし、ザコでも量いくらで売れると思うんですけど。白人さんがアジア人を攻撃するネタをひねりだすためにつくりだした都市伝説的なもんなんじゃねーの?ちゅーごくのヒトはどうかしらんけど、すくなくとも獲ったモノはムダにしない(加工&販売後は大量にゴミとかなってるけど)漁をするポンニ人に於いては甚だ疑問。ラストの「人間はどれだけ生物を滅ぼしてきたのだろうか」の部分についてはお前が言うなって思いました。クジラ滅ぼした張本人が数制限しながら細々と獲ってる国の人間にどのツラ下げて「獲るな」とか言えるのかね。善人ヅラするのに鯨がいないとアピールしづらいってだけなんだろ。そもそも「クジラだけ特別扱い」って善行でもなんでもないですけどね。あとクリスちゃん論理からすると地球に於ける「命をたべないと生きられない」システムつくったのは神様なんだから、そのシステムにイチャモンつける(動物食べるのを悪呼ばわり)のは神を認めないってことになる気がしますけど。白人さんは神が嫌いなのかな。なにしろオーシャンズはマイケルジャクソンのてきとうなエコ主張並に無知を極めた人間否定・自然礼賛愛護団体プロパガンダ映像でした。つーかさーお隣さんの台所事情すら満足に理解できないレベルのちっちゃい子の癇癪じみた幼稚論理にいいトシした白人さん(特に富豪)が洗脳されきっちゃうって生まれながらに脳に欠陥があるとしか思えませんな。一部地域のことなんか破滅しようが消え去ろうがかまわないから自分らのいいようにしたいっていうのが白人さんの本音なんですね。こういうモノを上映&販売してる連中はこのテの特定思想団体を支持しているということなのですか。

サロゲートはなんか容姿に自信のないヒトビトがキレーなロボットを遠隔操作して理想どうりの人生を歩んでる風の気持ちになって満足してる近未来の話。肉体上の悩みとか人間関係の軋轢とか、向き合いたくない面倒なことを全部なくしたふうな気になれるために、しぜんと他者に対する気づかいや優しさの欠如したふるまいになっている(生まれつき痛覚のない子のように、体を防御する行動の一切をしなくなってる)上、実際に動いてるのはロボット体なことも手伝って現実社会までもがひどく無味乾燥なかりそめのもののようになっている。そのロボットを操ってるヒトは自分ちでずっと寝そべってたりするので、みてくれ的にはニートのオンラインゲーマーのようなヨレヨレの風貌です。あるときロボットが襲われだして、ロボットだけが壊れるならまだしも操ってるヒトの脳まで溶けちゃう事件が起きて刑事のブルースウィリスが探ってくうちにロボット禁止区域に入り込んでいって…みたいなスジ。ぜんたい機械に精通した悪者がいたら勝手に他人のロボットを操れちゃってあぶないね!みたいな話でした。しかしあんな精密なロボットを操れる技術があるわりに有線電話使ってる(攻殻機動隊風にロボ脳内にネッツ組み込んで通信くらいできるだろー)ふうなバランスの悪い近未来設定な画ヅラとか、監督さんはSF的な知識があまりないほうのヒトなのかな。近未来な画ヅラづくりってトンチがいるわね。

金瓶梅はちゅーごくのエロ物語つーことでバーガーキングバーガーくいながらみました。販促画ヅラから酒池肉林しどおしな話かと思ったらなんか金持ち息子のエロ道楽旅物語みたいなアレなんすね。性科学研究者の人が童貞の息子にいろいろお膳立てしてあげるふうな前半がコメディっぽくてほほえましいかったですが、せんずりコキ通しでたまらず女中に手を出しかかった息子を「筆おろしで失敗すると一生のトラウマになるんぢゃぞ!」とかいって厳しく諌めたりしてましたけど、場数ゼロの童貞少年にものすごい美人あてがうほうがむしろトラウマになりやすいのでは…?(むしろ女中さんとかとヤって気楽に脱童貞したほうがよくね?)と一時は疑問符でしたが、結局あの美人さんが手練ってことでお父さんなりの童貞への気づかいがあったことが判明し胸をなでおろしました。この美人さんとのなれそめシーンでなんか読書し交わす場面があって、美人さんが読書してる姿をみながら童貞息子が机の下でちんこしごいてて、ウッ!て床に出した精液で美人さんがすべってころぶ→だ、だいじょぶですか!て出てきた息子も転ぶ→美人さんの上にかぶさる、みたいなありがちコメディ画ヅラよかった。その後はおんな探しの旅路で出会った破戒尼っ子との青姦とか纏足っ子とかプロの売春婦とかでてきますが、とりあえず性描写としては「挿入して果てる」的なごくかるいピストン画ヅラしかなく、性百景的な醍醐味とかはまったくないです。監督さんは「まんこはぜんぶ同じ」と思ってるとしか。ちんこにもいろいろあるようにまんこにもいろいろあるんですよ〜。つーかおんなのひとごとに快楽ポイントがかなり異なってるはずで、そういう細かいエロスツボも描いたらちゃんと映画としてもおもしろかったろうになあ。纏足についても本場のヒトがああいう表面的な足だして済ましてたらいけないと思う。もっと赤ちゃんじみた畸形的かたちでいて、腐った肉の部分がヤワヤワなんでしょ。そこがおんなのひとにとっての性感ポイントにもなってるっていう。なにしろ監督さんの普通人ぷりが出過ぎてて金瓶梅という原作を薄めてる気がしてなりません。あと金瓶梅て題名が3人の名女の名前からきてるみたいですが、なんか最後の春梅って人の描き方が『謎の女 春梅』とか出ただけで唐突に終わっちゃってあきらかに監督さんの時間配分ミスなつくりでした。はだかはたくさん出してるのにあきらかにエロがたりないすぎる。ただおっぱいだけは均整のとれた見事なおっぱい揃いでした。そんだけ。エロたりない。